福祉業界のカンファレンスとは?

福祉業界のカンファレンスとは?
福祉におけるカンファレンス

福祉におけるカンファレンス

高齢者向けの介護施設や障がい者系の福祉施設の現場では、介護サービスを受ける利用者の状態変化や問題点などを介護サービスに携わっている様々な人が集って「ケースカンファレンス」という事例検討会が行われます。
また、ケアプランの検討を行う「ケアカンファレンス」も代表的なカンファレンスの一つです。実際に働いている人の中には「カンファレンス」と「ケアカンファレンス」は同義であると考えている人もいますが、厳密にいえば、カンファレンスが多きな括りでの会議を指すのに対し、ケアカンファレンスは目的を絞った狭義の会議となっています。
医療の現場と同様に、介護やリハビリなど福祉業界でもカンファレンスは重要なものです。

ケアカンファレンスとは

ケアカンファレンスとは

ケアカンファレンスは、介護サービス利用者のケアに関する情報の共有や問題解決に向けた話し合いのために開催されます。ケアカンファレンスは別名「サービス担当者会議」とも呼ばれており、厚生省令第38号によってケアプランの作成や変更を行う際に開催が義務付けられています。このカンファレンスにはケアマネージャーを中心に医師や看護師、施設担当者が集まります。その他、実際に介護を受ける利用者や利用者の家族も参加する場合があります。

リハビリでのカンファレンス

リハビリでのカンファレンス

リハビリ病院で行われているリハビリでも様々な業種が集まるカンファレンスが開催されています。理学療法士や言語聴覚士などリハビリ専門スタッフ以外にも、医療・保健福祉スタッフなど様々な専門スタッフと連携して、患者の情報共有やリハビリ内容についての検討を定期的に行う「リハビリカンファレンス」が行われています。症状の改善以外にも、必要に応じて患者の心理的サポートを行うために患者の家族を交えてカンファレンスを行うこともあります。

リハビリカンファレンスの一例

リハビリカンファレンスの一例

患者によってリハビリ内容は異なるため、一人ひとりに合ったサポートや治療内容をリハビリカンファレンスで検討します。具体的には、リハビリの効果がどの程度現れているのかを確認し、状態に応じてリハビリの内容や目標を見直し再設定します。入院患者であれば退院時期を見直したり、通院患者であれば通院の頻度や期間を見直したりします。その他にも、生活環境が原因となっている患者の不安や困難が無いか、どのようにすれば解消できるかの検討や、体力をつけるための食事療法や他のサポート方法の検討なども行います。

医療・福祉カンファレンス基本の「き」
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