カンファレンスの意味と目的

カンファレンスの意味と目的

大規模な会議や学会などでよく「カンファレンス」という言葉を耳にすると思います。カンファレンスは様々な業界で使われており、業界によって意味合いや使い方が異なってきます。そこで、各分野でのカンファレンスの意味や使い方について紹介します。また、医療分野と福祉の分野においてのカンファレンスに焦点をあてて、カンファレンスの種類や内容、それぞれの目的と使い方や、カンファレンスの重要性について、チーム医療での看護師の役割などを紹介します。

  • 「カンファレンス」は様々な業界で使われている言葉で、「会議」「協議」という意味合いがあります。カンファレンスは看護や介護の現場だけではなく一般的なビジネスシーンでもよく使われていますが、それぞれ業界によって意味合いや使い方が異なります。ビジネスシーンでは規模が大きく重要な事項を話し合う「会議」として用いられることが主ですが、医療や介護の業界ではチーム単位での話し合いや他業種と連携する際の打ち合わせとして使っているようです。

  • 医療業界でのカンファレンスは一般的なビジネスシーンにおける「チームミーティング」に近い規模感です。しかし、近年主流になりつつある「チーム医療」にはなくてはならない重要なものです。チームでのカンファレンスが円滑に進み、スタッフそれぞれの専門性を発揮できるようになると、より高度な医療を患者に提供できるだけではなく、スタッフ個人のモチベーションも引き上げることもできます。患者にとってチーム内のどのスタッフよりも身近な存在である看護師は、他の職種では見落としてしまいしやすい患者の情報をキャッチアップする重要な役割を担っています。

  • 福祉の分野でも様々なカンファレンスが行われています。ケアマネージャーを中心として、医師や看護師、施設担当者などが参加し、ケアプランの検討をする「ケアカンファレンス」は法律によって開催が定められており、福祉の分野でもカンファレンスは重要です。また、介護サービスに携わっている様々な人が集い事例に基づいた「ケースカンファレンス」や、リハビリテーションで患者の情報共有やリハビリ内容の検討をする「リハビリカンファレンス」が行われています。

医療・福祉カンファレンス基本の「き」
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